事案内容:慰謝料
依頼者:30代の女性(パート)
相手方:20代の男性(会社員)
結婚歴:6年
子ども:2人
1 夫婦の状況
依頼者は、ある日突然夫から離婚を切り出され、家から追い出されるようにして、別居状態となりました。
依頼者は、夫の不倫・浮気を疑っていましたが、夫は、それを認めず、「慰謝料を支払う必要はない」、「養育費は2万円しか払えない」などと言い、離婚の話し合いが進まない状況でした。
2 相談・依頼のきっかけ
当初ご相談いただいた際は、夫の不倫・浮気の確かな証拠が無い状況でした。
そこで、当事務所の弁護士は、不倫・浮気を認めない相手に慰謝料を請求するためには証拠が必要であることを説明し、当事務所とも関係のある探偵事務所を紹介しました。
その後、探偵事務所に依頼して得られた確かな証拠をもって再度ご相談いただき、弁護士を立てて対応したいとのことでご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、まずは、夫と浮気・不倫相手に対して、それぞれ慰謝料請求の通知を出しました。
そうしたところ、不倫・浮気相手からは、示談で解決したいとの応答がありました。
そこで、当事務所の弁護士は、不倫・浮気相手と連絡を取り、慰謝料として500万円を分割して支払う内容の示談を成立させました。
一方、夫は、「浮気していないので、慰謝料は払わない」、「慰謝料は払う」、「やっぱり納得いかないので払わない」と話を二転三転させていました。
さらには、一度同意した養育費や慰謝料の支払を含む離婚協議書の内容について、署名・捺印する段階になって「お金を払いたくないから、家に戻ってくればいい」などと言うような状況でした。
そこで、当事務所の弁護士は、依頼者と相談の上、離婚調停を申し立てることとしました。
4 当事務所が関与した結果
当事務所の弁護士が依頼者とともに臨んだ離婚調停では、当初、夫は、お金がないから慰謝料は払えないなどと言ってきました。
しかし、不倫・浮気の証拠を示すとともに、その行為の悪質性を主張した結果、最終的に、夫が不倫・浮気相手と連帯して500万円を支払うこと、算定表に基づいて養育費月額4万円を支払うことなどの取り決めをして、調停離婚を成立させました。
5 解決のポイント(所感)
配偶者や不倫・浮気相手が、不倫・浮気を否定するということはよくあります。
この場合、慰謝料を請求するにあたり、証拠によって、その事実を明らかにできることが重要になってきます。
今回は、きちんと証拠を固めた上で交渉や調停に臨むことができたため、慰謝料を支払う内容での解決となりました。
また、相手方の態度などから、慰謝料や養育費がきちんと支払われるか心配な場合には、調停で合意することで、未払いの場合に給与や預金口座の差押えができるようにしておくことも重要です。
6 お客様の声
とても不安な気持ちでしたが、親身に対応していただき満足して終わる事ができました。
とても感謝しています。
ありがとうございました。