事案内容:離婚
依頼者:30代の女性(会社員)
相手方:30代の男性(会社員)
結婚歴:12年
子ども:2人
1 夫婦の状況
依頼者は、夫のモラハラが原因で子どもを連れて家を出て、別居を続けていました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、夫と離婚の話し合いをしてみたものの、「夫の態度がはっきりしなくて、『離婚はしたくない』と言ってきたり、『離婚するなら親権をとる』と言ってきたりして、話が進まない」、「とにかく離婚の話を進めたいので、弁護士に対応して欲しい」とのことで、ご相談・ご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、すぐに離婚に向けた交渉を始めました。
夫は、「なんで離婚しないといけないのか分からない」とか、「時間をおいてじっくり考えたい」と言って離婚に同意しなかったり、「離婚してもいいが、子どもの親権は欲しい」などと言ったりして、態度をはっきりさせませんでした。
そこで、当事務所の弁護士は、依頼者と相談の上、離婚の話を進めるために、調停を申し立てる判断をし、申立前にその旨を夫に通告しました。
4 当事務所が関与した結果
当事務所の弁護士は、夫に対して、依頼者の離婚の意思は強く、今後も変わることはないこと、離婚の話を進めるために調停を申し立てること、調停で合意できない場合には裁判を申し立てることなどを伝えました。
そうすると、すぐに、夫は、離婚に応じる、親権者は依頼者でよいと伝えてきました。
そこで、養育費、面会交流などの取り決めをした上で、離婚協議書を取り交わしました。
そして、夫が署名・捺印した離婚届を取り付け、ご依頼から3か月で離婚を成立させることができました。
5 解決のポイント(所感)
離婚協議の段階で、相手方の態度がはっきりしなかったり、「やり直したいと思っている」と述べてきたりして、離婚になかなか応じない場合があります。
特に、モラハラをしている側は、自分が離婚の原因を作ったということの自覚がないため(自分の言動に問題があるとは思っていないため)、「なんで離婚しなければいけないんだ」などと言って、なかなか離婚に応じない傾向にあります。
このような場合に、相手方のモラハラを追及するよりも、こちらの離婚の意思が強いことをしっかりと示すことで、相手方が折れて、離婚に応じてくるということがあります。
本件でも、相手方に対して、離婚に向けて調停を申し立てて進めて行くこと、調停でも決着がつかなければ裁判を申し立てることを告げるとともに、離婚に対する依頼者の強い意志をはっきりと示すことで、ご依頼から3か月で離婚を成立させることができました。
6 お客様の声
休日や夜等急に連絡を取る事もありましたがいつもすぐ対応して下さりとても助かりました。