事案内容:親権
依頼者:30代の女性(会社員)
相手方:30代の男性(会社員)
結婚歴:6年
子ども:1人

1 夫婦の状況

依頼者は、夫のDV・モラハラにより、子どもを連れて自宅を出て、別居に至りました。
そして、自分で離婚調停を申し立てましたが、夫が親権を主張して譲らなかったため、調停は不成立となりました。

2 相談・依頼のきっかけ

依頼者は、自分だけでは離婚の裁判を進めていくのは難しいと感じ、弁護士に依頼して進めてもらいたいとのことで、ご相談・ご依頼いただきました。

3 当事務所の活動

当事務所の弁護士は、依頼者のご希望に従って、離婚の裁判を申し立て、子どもの親権は絶対に譲らないと主張するとともに、養育費や、DV・モラハラによる慰謝料を請求しました。
そうしたところ、夫は、親権を争うとともに、DV・モラハラを否定し、逆に依頼者のモラハラがあったなどと主張して慰謝料500万円を請求してきました。

4 当事務所が関与した結果

夫は、最後まで親権を争い、DV・モラハラを否定し続けたため、依頼者と夫の尋問を経て、判決となりました。
判決では、親権者は依頼者と指定されるとともに、養育費が認められ、DV・モラハラによる慰謝料も認められました。
また、夫が依頼者に対して請求していた慰謝料については、根拠がないとして退けられました。

その後、夫は、この判決に対して控訴(高等裁判所への不服の申立て)をしましたが、退けられました。
さらに夫は、この高等裁判所の判断に対して上告(最高裁判所へ不服の申立て)をしましたが、これも退けられました。
これにより、親権者を依頼者と指定するとともに養育費を認め、DV・モラハラによる慰謝料も認めた上で、夫からの慰謝料請求を退けた判決が確定しました。

5 解決のポイント(所感)

相手がとことん争ってきて、調停では解決できずに裁判になった場合、離婚が成立するまでには、長い時間がかかってしまいます。
そして、自分だけで対応した場合には、裁判所への出席や書類の作成・提出などもあり、長期間、子育てや仕事に大きな支障が生じてしまうことにもなりかねません。
子育てや仕事に一生懸命な人ほど、このような負担は重くのしかかってきてしまいます。

この点、弁護士に依頼すれば、相手方とのやり取りや、裁判所への出席、書類の作成・提出などの様々なことを任せられる分、負担が軽くなり、子育てや仕事に専念することができるでしょう。
また、裁判の間、親権などで不安や心配に思われたことに対しては、専門家として、しっかりとアドバイスや説明をしていきますので、気持ちの面での負担も軽くなるでしょう。
 
本件では、夫が最高裁判所へ不服を申し立てるところまで争ってきましたが、当事務所の弁護士が最後までしっかりとサポートをすることで、無事に解決することができました。
子育ても仕事も頑張っている依頼者の負担を、少しでも軽くすることができたことが何よりです。

6 お客様の声

2年間も長い間、お世話になり、本当にありがとうございました。
自分だけで解決しようと試みた時期もありましたが、専門家の力をかりて、納得しながら解決 できてよかったです。
大変な内容だったと思いますが、おまかせすることで、仕事も子育ても人並みにがんばってこれました。ありがとうございました。

アンケート35
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