事案内容:離婚
依頼者:30代の男性(公務員)
相手方:30代の女性(主婦)
結婚歴:9年
子ども:1人
1 夫婦の状況
依頼者は、妻と6年以上も別居状態にありました。
別居してから当事務所にご相談・ご依頼いただくまでの間に、ご自身で離婚調停を(期間を置いて)2回申し立てていましたが、ご自身に有責行為(不倫・浮気)があったことなどから、妻が離婚に同意してくれず、いずれも不成立で終了していました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、ずるずると別居期間が長期間続いているため、早めに夫婦関係に決着を付けたいとのお考えで、当事務所にご相談・ご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、まずは妻に離婚の話し合いを求める書面を送付し、その後に電話連絡も試みましたが、まったく応答がありませんでした。
そこで、当事務所の弁護士は、依頼者の意向を受けて、速やかに離婚調停を申し立てました。
4 当事務所が関与した結果
離婚調停が始まると、妻も弁護士を立てて臨んできました。
今回の調停申立てに対する妻の意見も、「離婚拒否」というものでした。
依頼者が有責配偶者ということもあり、調停の席でも話し合いは難航を極めました。
それでも、別居がかなりの長期間に及んでおり、裁判で離婚が認容されるのも時間の問題であることを強調しつつ、相応の解決金(慰謝料)を支払うことを提示して、妻の側と粘り強く調整を続けました。
その結果、妻との間で条件に折り合いを付け、調停離婚を成立させることに成功しました。
5 解決のポイント(所感)
有責配偶者の離婚請求については、相手方が離婚を拒否した場合など、話し合いが難航することが少なくありません。
しかし、一定の解決金を支払うことなど、離婚するメリットを示して粘り強く交渉していくことで、離婚を成立させられるケースも少なくありません。
有責配偶者の離婚請求は、かなりタフな交渉となることが多いため、依頼を受けることを嫌がる弁護士も少なくないのが実情です。
しかし、当事務所では、こうした有責配偶者の離婚請求の案件についても、積極的に依頼をお受けして、粘り強い対応で離婚成立にこぎ着けた実績が多数ございます。