事案内容:財産分与
依頼者:30代の男性(公務員)
相手方:30代の女性(パート)
結婚歴:12年
子ども:2人
1 夫婦の状況
依頼者は、妻からの精神的暴力などから(ただし、妻は精神的暴力の事実を否認)、夫婦関係が破たんし、妻が家を出る形で、別居に至りました。
そして、妻から、離婚と婚姻費用分担請求の調停が申し立てられました。
2 相談・依頼のきっかけ
依頼者は、妻からの精神的暴力のためにうつ病にかかっていました。
自分だけで調停に臨むのは難しいとのことで、ご相談・ご依頼いただきました。
3 当事務所の活動
当事務所の弁護士は、精神的に参ってしまっている依頼者を支え、適切な内容での解決を目指し、調停に臨みました。
こちらが弁護士を立てたのに対し、妻も弁護士に依頼しました。
主たる争点は財産分与の金額であり、妻は130万円の請求をしてきましたが、当事務所の弁護士は依頼者が自動車ローンを負っていることなどを挙げ、減額を主張していきました。
4 当事務所が関与した結果
財産分与と婚姻費用については、合わせて解決金20万円の支払で合意しました。
その他の条件では、子どもの親権者を妻とし(親権は、当初から争いなし)、養育費を月額8万円(2人分合計。相場どおりの金額)とする合意ができました。
また、子どもとの面会交流と年金分割の取り決めもされました。財産分与の金額を大幅に減額することに成功しました。
5 解決のポイント(所感)
離婚問題でご相談・ご依頼いただくお客様の中には、精神的に不安定であったり、うつ病にかかってしまっていたりする方もいらっしゃいます。
こうした方々をしっかりとサポートし、適正な内容での解決を実現することが、弁護士の務めであると思います。